目次
はじめに
私たちが生きていくうえでストレスというものはつきものです。
時代の変化につれ、ストレスの種類は変わってきていますが、どの時代にもストレスというものは存在しています。
ストレスと聞くと悪いイメージを持たれていますが、必ずしもそうではありません。
世間で言われている悪いストレスというのは、職場の人間関係などから発生しているストレスがほとんどです。
ストレスの原因は人によって異なりますが、ストレスで悩んでいる人は少なからずいます。
そこで、今回はストレスについて簡単に触れたうえで、簡単にできるストレス解消法を紹介したいと思います。
ストレス解消法については、今日からでも気軽に実践できる方法なので、早速試してみてはいかがでしょうか?
本記事を読んで、少しでも余計なストレスを受け流して、心身の健康を保つための一助になれば幸いです。
ストレスについて
私たちが日常生活の中で、「ストレス」という言葉を使っています。
では、この「ストレス」とは一体何なのかを簡単に説明していきます。
ストレスとは
ストレスとは、外部の刺激や状況に対する身体や心の反応のことです。
もともとは、物理学で用いられた言葉で、「圧力」という意味で使用されています。
この物理的概念が人間の身体や心に対しても適応されるようになり、現在は心理学的な用語として広く使用されています。
ストレスの原因となるものをストレッサーと呼び、このストレッサーが私たちにプレッシャーをかけることで、ストレス反応が生じます。
ストレス反応とは、ストレッサーに対する身体や心の反応のことを指し、イライラしたり、肩が凝ったりすることもその一部です。
ストレス状態は風船に例えられ、風船は私たちの身体や心を表し、風船を押す力がストレッサーにあたります。
風船を軽い力で押さえただけであれば、弾力性によりすぐに元の状態に戻りますが、強い力で押し続ければ空気が抜けて歪んでしまったり割れたりします。
このイメージからも想像できるように、過度なストレスは心身の病気や不調の原因となり、健康に重大な影響を及ぼします。
ストレスの感じ方は人によって異なる
同じ量のストレスを受けても、強く感じる人とそうでない人がいて、ストレスの感じ方は人によって異なります。
その理由は、人それぞれの思考が異なるためです。
例えば、1つの失敗に対して合理的に考えられる人と、否定的に捉える人がいます。
合理的に考えられる人は、「今回は失敗してしまったけど、この経験は今後の役にたつだろう」と考え、失敗を全面的に否定しません。
否定的に捉える人は、「今回の失敗が自分の能力や価値の低さや照明してしまった」と感じます。
ストレスを受ける量を軽減するためにも、日頃の思考パターンを変えていくが重要です。
適度なストレスは必要
ストレスは悪者扱いされることが多く、良くないものと認識している人が多いと思います。
なぜなら、ストレスを疲弊させる原因と捉えているからです。
しかし、過度なストレスは心身の支障をきたす原因となりますが、適度なストレスは生きていくうえで必要です。
例えば、1つの目標を達成するにはある程度の苦しみを乗り越えなければなりません。
しかし、そのストレスを乗り越えた後、私たちは達成感を感じることができます。
したがって、ストレスには良いものもあれば、悪いものもあることがお分かりいただけたでしょうか。
適度な刺激があるからこそ、私たちは充実した生活を送ることができます。
ストレスに強くなるには
ストレスは受け止め方次第で受け流すことができます。
以下に、その方法について説明します。
思考を変える
ストレスの受け止め方は、思考が1つの重要な要素です。
ストレスを軽く流すためには、考え方のクセを変える必要があります。
例えば、同じ出来事があった時でも、それをポジティブに捉えるかネガティブに捉えるかで、感じるストレスの量が変わります。
ポジティブな思考を持っている人は、困難な状況でも「これが成長のチャンスであり、将来この経験が役に立つ日が来るはずだ」と考えやすく、ネガティブに考えません。
一方、ネガティブに捉える人は、「また失敗した」と否定的に考え、ストレスが増大します。
しかし、思考を変えろと言われても、簡単にできることではありません。
一気に変えることはできなくても、毎日少しずつポジティブな面に目を向ける練習をすることで、少しずつですがネガティブな思考を減らしていくことができます。
完璧を目指さない
完璧主義な人はストレスを受けやすい傾向にあります。
1つの理由として、設定している基準が高いため失敗することが許されず、1つの失敗に対して過度に自己批判するためです。
例えば、平均点が50点でいつもよりも難しいテストで90点を取ったとしても、完璧主義の人は100点を取れなかったことにストレスを感じます。
このことから、完璧を目指さず、現実的な目標を設定することでストレスを軽減することは可能です。
まずは、少しずつでも目標の設定を見直してみることをおすすめします。
一気に目標設定を下げることは難しいため、100点満点を90点にするようなイメージで、少しずつハードルを下げてみてはいかがでしょうか。
誰でもできる簡単なストレス解消法7選
それでは、ここから誰でもできる簡単なストレス解消法について説明していきます。
しかし、ここで紹介しているストレス解消法のすべてが万人向けではありません。
それぞれの方法が効果的かどうかは、個人の性格やライフスタイル、ストレスの原因によって異なります。
どの方法もお金を使わずに、気軽に実践できるので、まずは試してみて、自分に合ったものを見つけてください。
ストレス解消法
- 深呼吸をする
- ジョギングをする
- 日々の散歩を取り入れる
- 日記を書いてみる
- 音楽を聴く
- 定期的な笑いの時間を設ける
- お風呂にゆっくりと浸かる
それでは、それぞれ一つずつ説明していきます。
深呼吸をする
ストレスを感じていると、交感神経が優位になり、無意識に呼吸が浅くなる傾向があります。
例えば、パソコンやスマートフォンの長時間の使用で姿勢が悪くなり、その悪い姿勢を保つことで呼吸が浅くなります。
そのため、姿勢を意識的に直すことは必要ですが、同時に深呼吸をすることでリラックスさせることも重要です。
深呼吸は仕事の合間にでもできる方法なので、意識的に取り込んでやってみてください。
脳に酸素を送り込むことで、リラックス効果が発揮し、ストレスを軽減させることができます。
深呼吸の手順は以下に示しています。
手順
- 深呼吸をする時は、リラックスした姿勢で行ってください
- 椅子に座るか、床にクッションを敷いて座ります。背筋を真っ直ぐにし、リラックスした状態でいることが重要です
- 目を閉じて、外部からの刺激を内側に向けます
- 鼻からゆっくりと息を吸って、お腹が膨らむのを感じます。息を吸ったら、そのまま息をキープしてから、ゆっくりと口から出します
- この呼吸を5分から10分間、ゆっくりと繰り返します
ジョギングをする
ジョギングをすることで、幸せホルモンという「セロトニン」や喜びや快感を感じさせる「ドーパミン」が分泌されます。
しかし、自分が心地よいと感じるペースで行うことが重要です。
。
その理由として、無理なペースでのジョギングは返って身体に負荷を与え、ストレスを増加させる原因となるからです。
無理のないペースと走る時間を設定し、途中で挫折せずに続けていくことが望ましいでしょう。
また、ジョギングにはダイエット効果や睡眠の質を高めてくれる効果があります。
良質な睡眠は、身体と心を回復させ、翌日の活動に向けてエネルギーを補充するために非常に重要です。
日々の散歩を取り入れる
ジョギングは少しハードルが高いという人には、ウォーキングがおすすめです。
歩くだけでも、ストレスを軽減し、心身のリフレッシュに役立ちます。
また、ウォーキングには様々な効果があり、睡眠効果を高めることも可能です。
ジョギングと同様に、無理のない距離やペースで歩くことをおすすめします。
食事の後や仕事帰りに少し歩いてみるのも良いでしょう。
もし、近くに自然の場所や公園があれば、少しでも自然を眺めながら歩くことをおすすめします。
なぜなら、人間は草や木などの緑の景色を見ることで、心身をリラックスさせることができます。
ウォーキングの途中で、自然の風景を見かけたら、立ち止まって眺めてみるもの良いでしょう。
日記を書いてみる
日記に毎日の出来事や職場であった嫌なことを書くことで、ストレス解消につながります。
自分の悩みやイライラを紙に書き出すことによって、心の中を客観的に見ることができ、考えていることを整理することが可能です。
この手法は「ジャーナリング」と言われるもので、認知行動療法としても使われていて、ストレスの軽減を期待できます。
このジャーナリングは、一人で家にいる時や、愚痴を人に容易に言えない人に効果的な方法なので、気軽にできるところが良いです。
とにかく頭の中にある内容をノートに殴り書きで良いので、書いてみてください。
また、出来れば、その書いた内容を声に出して読んでみることでよりストレスが軽減されます。
音楽を聴く
音楽は、ドーパミンなどの幸せホルモンの放出を促し、心理的ストレスを軽減する効果があります。
現在は、スマートフォンなどに好きな音楽を入れている人も多く、いつでも気軽に聞くことができます。
出勤前や帰宅途中に聞いたり、家で聞いてリラックスしたり、場所を選ばず聞くことができるので非常に便利です。
音楽のジャンルやテンポによって、効果が少し異なります。
明るくポジティブな音楽を聴くことで、幸福感が高まり、気分が向上します。
逆に、ゆっくりとしたテンポの音楽は、心拍数や血圧を下げ、リラクゼーション効果があるとされています。
ちょっと疲れた時やストレスが溜まっているときに、好きな音楽を聴いてリフレッシュするもの良いでしょう。
定期的な笑いの時間を設ける
笑うことによって、自然と腹式呼吸になり、血液の循環が良くなります。
また、副交感神経が優位になり、ストレスホルモンの分泌が減少し、ストレスが解消されます。
笑いは「最高の薬」と言われているほどのもので、生きていくうえで必要な要素の1つです。
しかし、元気のない時は笑うのが難しく、または何もなければ笑うことができません。
そういう時は、お笑い番組やコメディー映画を見ることをおすすめします。
また、家族や友人と他愛のない話をして盛り上がるのも良いでしょう。
お風呂にゆっくりと浸かる
温かいお湯に浸かることで、筋肉の緊張がほぐれ、身体全体がリラックスします。
血行も良くなり、心身がリラックスし、ストレスを解消することができます。
また、ゆっくりと体を温めることによって、睡眠効果が期待でき、質の良い眠りを得ることが可能です。
シャワーだけでは、お風呂に浸かるほど体温をしっかりと上昇させ、保持することが難しいです。
そのため、リラックス効果が期待できず、深い眠りにつくことができません。
いつもシャワーだけで済ませている人は少なくないと思われますが、少しでも入浴タイムを取り入れてみてはいかがでしょうか。
まとめ
以上、ストレスに強くなる方法やストレス解消法について説明してきました。
ストレスは、思考を変えることによって受け止め方が変わることをお分かりいただけたと思います。
また、適度なストレスは生きていくうえで必要であることもお話ししました。
ストレスはどの時代にも存在し、解消法も時代によって変わってきていると思います。
本記事で紹介したストレス解消法もすべて簡単なもので、すぐにでも実践できるものばかりでしたね。
ここで紹介されたストレス解消法を実践して、少しでもお役にたてれば幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。